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▽ミレイ氏は14日遅く、あまりよく知られていない怪しげな暗号通貨「$LIBRA」を推奨する声明をX(旧ツイッター)に投稿をした。
2024年12月13日/イタリア、首都ローマ、メローニ首相(左)とアルゼンチンのミレイ大統領(Getty Images/AFP通信)

アルゼンチンの弁護士が16日、ソーシャルメディア上で暗号通貨を宣伝し、多くの投資家に不利益を被らせたとして、ミレイ(Javier Milei)大統領を詐欺罪で刑事告発した。

ミレイ氏は14日遅く、あまりよく知られていない怪しげな暗号通貨「$LIBRA」を推奨する声明をX(旧ツイッター)に投稿をした。

この直後、$LIBRAの価格は1枚あたり5ドル近くまで急騰した。

しかし、数時間後には1ドル以下に急落。多くの投資家が損失を被った。

ミレイ氏は投稿の中で、「このコインは中小企業や新興企業に資金を提供することで経済成長を促すことを目的としている」と述べた。

しかし、ミレイ氏は数時間後にその投稿を削除。$LIBRAの価値は暴落し、投資家に数百万ドルの損失をもたらした。

$LIBRAは「vivalalibertadproject.com」というウェブサイトにユーザーを誘導するリンクにアクセスすることで入手することができた。

専門家は暗号通貨の開発者が著名人の発言を利用して価値を吊り上げ、その後持ち分を一気に売却する「ラグプル」の可能性があると指摘している。

ラグプルは開発者がNFT(非代替性トークン)プロジェクトを立ち上げ、投資を募って資金を集めた後、突然プロジェクトを放棄し、資金を持ち逃げする詐欺である。

大統領府は15日の声明で、「ミレイ大統領は暗号通貨開発のいかなる段階にも関与しておらず、プロジェクトの立ち上げに対する世間の反応を受けて、憶測を避け、さらなる露出を抑えるために投稿を削除することにした」と述べた。

ミレイ氏を刑事告発した弁護士の1人はAP通信の取材に対し、「この不穏なエピソードに不特定多数の詐欺行為が絡んでいるのは明らかだ」と語った。

また弁護士は「この詐欺を成立させるためには、この国で最も著名な政治家、ミレイの動きが必要不可欠であった」と主張した。

この弁護士を含む少なくとも4人がミレイ氏を刑事告発する請願書に署名。司法は17日にこの事件を担当する裁判官を決めるか、さらなる捜査を進めるよう検察に委ねる予定である。

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