▽この法案は右派が提出。フェルナンデス元大統領を国政選挙から遠ざけることを目的としていた。
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アルゼンチンの議会上院(定数72)が8日、汚職で有罪判決を受けた者の公職就任を禁止する法案を反対多数で否決した。
この法案は右派が提出。フェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領を国政選挙から遠ざけることを目的としていた。
議会の多数派を占める左派は法案を「政治的動機によるもの」と批判、反対多数で否決した。
高等裁判所は昨年11月、フェルナンデス氏に禁固6年の実刑判決を言い渡した。
フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に実刑判決を受けた。
弁護団は控訴したが、高裁はブエノスアイレス地裁の判決を支持した。上告審の日程は決まっていない。
米国務省は3月、フェルナンデス氏ら元政府高官を制裁リストに追加し、入国を禁じた。フェルナンデス氏の夫であるアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)前大統領も米国への入国を禁じられた。
アルベルト・フェルナンデス氏も横領疑惑で調査を受けている。