アルゼンチン元大統領、汚職事件で自宅軟禁処分に、懲役6年確定

フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。
2025年6月10日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレス、支持者の歓声に応えるフェルナンデス元大統領(AP通信)

アルゼンチン・ブエノスアイレスの裁判所は17日、懲役6年の実刑判決が確定したフェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領の自宅軟禁を認め、刑務所への収監を阻止した。

最高裁判所は先週、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。

フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。

高等裁判所は昨年11月、フェルナンデス陣営の訴えを退けていた。

フェルナンデス氏はこの判決を受け、ブエノスアイレス地裁に対し、懲役刑を自宅軟禁で執行するよう申し立てた。

ブエノスアイレス地裁は17日、フェルナンデス氏の年齢を考慮し、自宅軟禁を認める決定を下した。

また地裁はフェルナンデス氏の足首にGPSアンクレットを取り付け、現在地を常に確認するよう命じた。

フェルナンデス氏の陣営は48時間以内に、同氏の自宅に立ち入る個人の名簿を提出する必要がある。裁判所の許可を得た個人は立ち入りを許可される。

その他の訪問者はその都度、裁判所に許可を得る必要がある。

フェルナンデス氏の夫であるアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)前大統領も横領疑惑で調査を受けている。

この判決により、フェルナンデス氏はブエノスアイレス州議会議員選挙に立候補できなくなった。

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