SHARE:

アルゼンチン元大統領暗殺未遂事件、主犯格の男に懲役10年

この事件は2022年9月1日に発生。フェルナンデス氏はブエノスアイレスの自宅前で支持者に挨拶をしていた。
アルゼンチンのフェルナンデス元大統領(Getty Images/AFP通信)

アルゼンチン・ブエノスアイレスの裁判所は8日、3年前に発生したフェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領の暗殺未遂事件について、同氏に拳銃を突きつけ、引き金を引いた男に懲役10年の実刑判決を言い渡した。

この事件は2022年9月1日に発生。フェルナンデス氏はブエノスアイレスの自宅前で支持者に挨拶をしていた。

主犯格のモンティエル(Fernando Sabag Montiel)被告はフェルナンデス氏の顔に拳銃を突きつけ、引き金を引いたものの、弾は発射されなかった。この拳銃には実弾が5発装填されていた。

フェルナンデス氏にケガはなかった。

ブエノスアイレス地裁は共犯者の女にも懲役8年を言い渡した。

この事件後、フェルナンデス氏の熱烈な支持者が連日、街頭デモを行った。

被告は現場から逃走しようとしたものの、フェルナンデス氏の支持者が取り押さえ、警察に引き渡した。

被告は法廷で引き金を引いたことを認め、フェルナンデス氏の汚職疑惑で「正義」を追求するために殺害しようとしたと説明した。

被告のガールフレンドとされる女は事件への関与を否定した。

最高裁判所は今年6月、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決(自宅軟禁)と公民権停止が確定した。

フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします