◎フェルナンデス副大統領は別の汚職裁判で禁固6年を言い渡され、控訴している。
アルゼンチン・ブエノスアイレスの控訴裁判所は28日、フェルナンデス(Cristina Fernández)副大統領のマネーロンダリング裁判の再開を支持した。
フェルナンデス氏は2007~2015年の2期8年にわたり大統領を務め、来月10日に退任する予定だ。
同氏は別の汚職裁判で禁固6年を言い渡され、控訴している。
地元メディアによると、この控訴審が始まる時期は確定しておらず、判決確定には何年もかかる可能性がある。
ブエノスアイレスの地方裁は昨年12月、公共事業を通じて10億ドルを横領したとされるフェルナンデス氏に禁固6年と公職追放を言い渡した。地方裁はフェルナンデス氏が組織犯罪に関与したという訴えを退けている。
連邦控訴裁は28日、フェルナンデス氏をこの裁判から除外するとしたブエノスアイレス地方裁の判決を取り消した。
ブエノスアイレス地裁は今年初め、フェルナンデス氏がマネーロンダリングに関与した証拠はないとして、この裁判の被告から同氏を外すよう命じた。
この裁判の原告であるブエノスアイレスのNGOはこの判決を不服として控訴していた。
フェルナンデス氏の弁護団は28日、控訴裁の判決を「とんでもないもの」と非難し、「司法は腐敗しきっている」と主張した。
地元メディアによると、フェルナンデス氏は上告する見通し。