アルゼンチン元大統領の実刑判決確定、最高裁が訴え退ける
フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。
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南米アルゼンチン最高裁判所が10日、フェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領に対する懲役6年の実刑判決を支持した。
これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。
フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。
高等裁判所は昨年11月、フェルナンデス陣営の訴えを退けていた。
なお、地裁はフェルナンデス氏が組織犯罪に関与したという検察の訴えを退けている。
フェルナンデス氏の夫であるアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)前大統領も横領疑惑で調査を受けている。
この判決により、フェルナンデス氏はブエノスアイレス州議会議員選挙に出馬できなくなった。
最高裁の3人の判事はフェルナンデス陣営の訴えを退け、地裁の判決を維持した。
現地メディアによると、地裁はフェルナンデス氏の年齢(72歳)を考慮し、自宅軟禁を認めるかどうかを決める予定。
地元テレビ局は最高裁判事の判決文を引用し、「フェルナンデス元大統領の弁護団による訴えを退け、以前の判決を支持する」と報じた。
フェルナンデス氏はすべての告発を否定。「司法は腐敗しきっている」と主張していた。
ミレイ(Javier Milei)大統領は10日、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「正義がなされた」と述べ、判決を歓迎した。