◎新興5カ国(BRICS)は今年8月、新たにイラン、エチオピア、エジプト、サウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)、そしてアルゼンチンの6カ国を2024年1月に迎えることで合意した。
チューンソーを天に掲げるミレイ氏(Getty Images)

アルゼンチンミレイ(Javier Milei)大統領は29日、新興5カ国(BRICS)に加盟しないと正式に表明した。

ミレイ氏はBRICS加盟国であるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの首脳に宛てた書簡の中で、「BRICSへの参加は好機ではないと判断した」と述べた。書簡の日付は1週間前の12月22日になっている。

BRICSは今年8月、新たにイラン、エチオピア、エジプト、サウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)、そしてアルゼンチンの6カ国を2024年1月に迎えることで合意した。

ミレイ氏の前任者である左派のフェルナンデス(Alberto Fernandez)前大統領は新たな市場に参入する機会としてBRICSへの加盟を支持した。

BRICSは現在、世界人口の約40%、GDPの4分の1以上を占めている。

しかし、異次元のインフレと経済の混乱は多くのアルゼンチン国民に変化を求めさせ、チェーンソーを振り回すアウトサイダー、ミレイ氏を大統領に押し上げた。

自らを無政府資本主義者と定義するミレイ氏は国家を排除しようとするリベラリズム(自由主義)の流れを汲み、国有企業の民営化を含む数多くの規制緩和政策を導入する予定だ。

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