◎極右の無政府資本主義者であるミレイ氏はBRICSの加盟国である中国を「共産主義勢力」と呼び、国交断絶もあり得ると示唆している。
アルゼンチンの次期大統領であるミレイ(Javier Milei)氏の報道官は11月30日、同国は新興5カ国(BRICS)に加盟しないと明言した。
極右の無政府資本主義者であるミレイ氏はBRICSの加盟国である中国を「共産主義勢力」と呼び、国交断絶もあり得ると示唆している。
ミレイ氏の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「アルゼンチンはBRICSに参加しない」と書き込んだ。
米国のトランプ(Donald Trump)前大統領を敬愛するミレイ氏はフェルナンデス政権の外交政策を「左翼ゲリラ政策」「赤ん坊も驚く馬鹿げたもの」と呼んでいる。
ミレイ氏は選挙期間中、中国を激しく批判。「私はいかなる共産主義者ともビジネスをするつもりはない」と言明していた。
ミレイ氏の就任式は12月10日に予定されている。その暴言は最近トーンダウンしているが、ミレイ氏はブラジルのルーラ政権への批判も強めている。
アルゼンチンは8月、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されるBRICSへの参加を招待された6カ国のひとつだった。
フェルナンデス(Alberto Fernández)大統領はBRICS加盟について、「新たな市場に参入する手助けになる」と述べ、招待を歓迎していた。