◎レジオネラ症はレジオネラ属菌という細菌が原因で起こる感染症で、高熱、身体の痛み、呼吸困難などの症状を引き起こす。
2022年9月3日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレス、保健省の記者会見(Getty Images/AFP通信)

アルゼンチンの保健当局は3日、感染症肺炎とみられる症状で4人が死亡した問題について、4人はいずれもレジオネラ症で死亡した可能性があると報告した。

レジオネラ症はレジオネラ属菌という細菌が原因で起こる感染症で、高熱、身体の痛み、呼吸困難などの症状を引き起こす。致死率は5~10%ほど。早期に適切な抗菌薬治療を受けることが重要である。

保健省によると、死者はいずれも北部トゥクマン州の同じ診療所で報告された。このほかにも7人患者が確認されている。

患者の身元は明らかにされていないが、この診療所の関係者と伝えられている。

レジオネラ症は汚染された水や不衛生な空調システムを介して感染・拡大することが多い。

世界保健機関(WHO)は今週、この集団感染に懸念を表明し、アルゼンチン当局に調査を急ぐよう求めていた。

保健省報道官は3日の記者会見で、「調査の結果、コロナウイルス、インフルエンザ、ハンタウイルス(ネズミが媒介する重症呼吸器疾患)は除外された」と説明した。

また報道官は患者の症状について、「高熱、身体と関節の痛み、呼吸困難が確認されている」とした。

保健省によると、診療所で最初に症例が確認されたのは先月18日。その後、感染が広がった。

報道官は診療所の安全を確保する取り組みを進めていると説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

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