◎ミレイ大統領は左派政権が積み上げた債務を一掃し、低迷する経済を立て直すため、公務員の人員整理と賃金削減を推進し、公共事業を凍結し、政府庁舎の数を半減させ、中央銀行を解体し、自国通貨であるアルゼンチン・ペソを米ドルに置き換えると宣言している。
2024年6月24日/チェコ、首都プラハ、パベル大統領(左)とアルゼンチンのミレイ大統領(ロイター通信)

アルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領が24日、チェコ共和国を訪問し、EU歴訪を終えた。

ミレイ氏は首都プラハでパベル(Petr Pavel)大統領ら政府高官と会談。アルゼンチンのNATO加盟を強くアピールした。

地元メディアによると、両首脳はウクライナ支援、ビジネス、技術、防衛などの分野における二国間協力、EUとラテンアメリカの貿易協定などについて協議したという。

ミレイ氏は記者会見でウクライナへの支持を改めて表明。さらに、パレスチナ・ガザ地区でイスラム組織との戦いを続けるイスラエルの防衛権を支持した。

NATO軍事委員会の元議長であるパベル氏は「アルゼンチンが将来、NATOの強力なグローバル・パートナーになることを確信している」と語った。

またパベル氏は「アルゼンチンが世界の安全保障のために責任を負う覚悟でいることを嬉しく思う」と述べた。

ミレイ氏はスペインやドイツを歴訪。ドイツではショルツ(Olaf Scholz)首相と会談したが、スペインでは左派のサンチェス(Pedro Sánchez)首相を避け、極右政党ボックス(VOX)に接近。集会で演説した際、社会主義を「呪われた発がん性物質のようなもの」と述べ、政府与党の怒りを買った。

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