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▽アナリストたちは前年同月比2.3%前後で予想している。24年12月は2.7%増で、2020年半ば以来、最も低くなった。
2025年1月13日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレスのスーパーマーケット(ロイター通信)

アルゼンチンの25年1月の消費者物価指数(CPI)がさらに低下する見通しである。

アナリストたちは前年同月比2.3%前後で予想している。24年12月は2.7%増で、2020年半ば以来、最も低くなった。

24年1~12月のインフレ率は118%となり、ピーク時の半分以下まで低下している。

アナリストたちは25年末までの経済成長率予測を0.1%ポイント上方修正し、4.6%とした。

この調査にはコンサルタント会社、リサーチセンター、金融機関などが参加した。

アルゼンチンはこの数年、3桁のインフレ率と戦ってきた。

昨年初めの年間インフレ率は300%近くに達したが、24年末には118%まで低下。月次インフレ率は25%前後を数カ月維持した後、24年10月以降は2~3%の間で推移している。

アルゼンチンの経済はインフレ率の低下と財政安定化を目的としたミレイ(Javier Milei)大統領の厳しい緊縮政策によって大きな打撃を受けている。

ミレイ氏は過去の左派政権が残した負債を一掃すると誓い、緊縮財政を推進。手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む抜本的な経済改革に着手した。

その結果、インフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。

しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は24年上半期時点で50%を超えた。

中央銀行は先月末、インフレ率が低下傾向にあるとして、基準金利を32%から29%に引き下げた。

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