アルゼンチン、200億ドルのIMF融資で市場と為替強化目指す=経産相
▽アルゼンチンは何年も前から頑固なインフレ、外貨準備の枯渇、膨大な債務と戦っている。
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アルゼンチンのカプート(Luis Caputo)経済相は27日、国際通貨基金(IMF)から200億ドルの新規融資を受けるべく、協議を進めていると明らかにした。
BNNブルームバーグは先週、アルゼンチンがIMF当局と4年間の延長資金枠について議論する予定と報じていた。
アルゼンチンは何年も前から頑固なインフレ、外貨準備の枯渇、膨大な債務と戦っている。
新しいIMF融資が承認されれば、同国にとってIMFとの23回目の取引となる。
実現すれば中央銀行の外貨準備が強化され、ミレイ政権をサポートし、債務不履行リスクを軽減するのに役立つと見られている。
連邦議会下院は先週、IMFの新しい融資プログラムを支持する議案を可決。IMFとの協議を開始することを認めた。
アルゼンチンは長年にわたる過剰支出、通貨危機、そして債務不履行により、外貨準備高がマイナスになっている。同国にとって、IMFは最大の借り手であり、これまでに22の融資プログラムを受け、440億ドルを返済中だ。
カプート氏は会見で、「私たちがこの融資を求める理由は、自国通貨ペソが中銀によって支えられているという安心感を確固たるものにするためだ」と語った。「そうすることで通貨はより健全になり、インフレも貧困も減るだろう」
またカプート氏は「融資するかどうかはIMF理事会が決めることであり、我々がIMF実務者と合意した金額は200億ドルだ」と付け加えた。
アルゼンチンの市場は先週、IMF取引をめぐる疑問符や、ペソのより速い「切り下げ」の可能性に対する懸念の中でぐらついた。
IMFの報道官は今週、アルゼンチンと協議していることを認めたが、金額には言及しなかった。