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▽ミレイ氏は14日遅く、あまりよく知られていない怪しげな暗号通貨「$LIBRA」への投資を推奨する声明をX(旧ツイッター)に投稿をした。
アルゼンチンのミレイ大統領(ロイター通信)

アルゼンチンの連邦判事が17日、ソーシャルメディア上で暗号通貨を宣伝し、多くの投資家に不利益を被らせたとして刑事告発されたミレイ(Javier Milei)大統領の調査を開始した。

ミレイ氏は14日遅く、あまりよく知られていない怪しげな暗号通貨「$LIBRA」への投資を推奨する声明をX(旧ツイッター)に投稿をした。

この直後、$LIBRAの価格は1枚あたり5ドル近くまで急騰した。

しかし、数時間後には1ドル以下に急落。多くの投資家が損失を被った。

ミレイ氏は投稿の中で、「このコインは中小企業や新興企業に資金を提供することで経済成長を促すことを目的としている」と述べた。

しかし、ミレイ氏は数時間後にその投稿を削除。$LIBRAの価値は暴落し、投資家に40億ドル以上の損失をもたらしたとされる。

$LIBRAは「vivalalibertadproject.com」というウェブサイトにアクセスすることで入手できる。

しかし、専門家は暗号通貨の開発者が著名人の発言を利用して価値を吊り上げ、集まった資金を持ち逃げする「ラグプル」の可能性があると指摘している。

ラグプルは開発者がNFT(非代替性トークン)プロジェクトを立ち上げ、投資を募って資金を集めた後、突然プロジェクトを放棄し、資金を持ち逃げする詐欺である。

$LIBRAにはミレイ氏の投稿後、投資家が殺到。アルゼンチンのNGOは4万人以上の投資家が影響を受け、40億ドル以上の損失が出たと推定している。

野党は厳しい緊縮政策で投資家の称賛を集め、高騰するインフレを抑えることに成功したミレイ氏を糾弾。弾劾決議案を提出するとちらつかせている。

地元メディアによると、地元の司法当局にはミレイ氏に対する100件以上の訴状が、さらに米国の裁判所にも数件の訴状が提出されたという。

アナリストたちはミレイ氏が就任以来最大の危機に直面していると指摘している。

大統領府は15日の声明で、「ミレイ大統領は暗号通貨開発のいかなる段階にも関与しておらず、プロジェクトの立ち上げに対する世間の反応を受けて、憶測を避け、さらなる露出を抑えるために投稿を削除することにした」と主張した。

$LIBRAの運営会社はコメントを出していない。

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