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アルゼンチン25年8月経済活動指数、減速見通し=ロイター調査

EMAEは同国の国内経済の動向を短期的に把握するために国家統計局(INDEC)が毎月公表している重要な指標である。
2025年1月13日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレスのスーパーマーケット(ロイター通信)

アルゼンチンの25年8月の経済活動が2カ月連続で減速したとみられる。

ロイター通信は21日、アナリスト15人のデータを更新。8月の月次経済活動指標(EMAE)を前年同月比2.5%増と予想した。

EMAEは同国の国内経済の動向を短期的に把握するために国家統計局(INDEC)が毎月公表している重要な指標である。

国内総生産(GDP)の速報値的な役割を持ち、GDPの四半期確報が出るまでの景気判断材料として活用される。

EMAEは農業、鉱業、製造業、建設、商業、金融、公共サービスなど多様な分野の活動を集計して算出される。特に景気循環の転換点を早期に捉えることが可能であるため、政府の経済政策立案や中央銀行の金融政策判断に利用されるほか、民間投資家や国際機関にとっても注目度が高い。

25年6月のEMAEは前年同月比6.1%増、7月は2.9%増であった。

専門家は高金利と預金準備率の引き上げが信用拡大を阻害し、経済パフォーマンスに影響を与えていると指摘している。

ロイターのアナリストによる8月のEMAE予測は1.2%から5.5%まで大きく分かれた。今後数カ月の経済見通しは不透明で、10月26日の中間選挙と密接に関連している。

ミレイ(Javier Milei)大統領の与党・自由前進(LLA)は市場志向の経済改革を推進するため、議会でより多くの議席を獲得することを望んでいる。

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