◎サッカー界のレジェンドであるマラドーナ氏は2020年11月25日、心臓発作により60歳で亡くなった。
アルゼンチン・ブエノスアイレスの地方裁判所は30日、故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏に適切な医療を提供せず、死亡させたとして起訴された8人の初公判を今年10月に延期すると発表した。
この裁判は6月4日に開始される予定であった。
地元メディアによると、地裁は声明で、「この事件にはいくつかの疑問点と、まだ解決されていない問題がある」と指摘。それ以上の詳細は明らかにしなかった。
サッカー界のレジェンドであるマラドーナ氏は2020年11月25日、心臓発作により60歳で亡くなった。
マラドーナ氏の遺族は数日後、警察に捜査を依頼。医師や看護師を含む8人がマラドーナ氏に適切な手術および治療を提供しなかったと刑事告発した。
遺族はマラドーナ氏が同年11月初めに脳血栓の手術を受けた際、脳内出血を起こした可能性があると主張。その後の医療サポートにも問題があったと指摘している。
被告らはマラドーナ氏の手術や治療に問題があったという遺族の主張を否定。全面的に争う姿勢を見せている。
まだ答えの出ていない問題のひとつは被告たちが3人の判事によって裁かれるのか、一般市民から選出された陪審員によって裁かれるのかということである。
裁判にはマラドーナ氏の娘や元パートナーなど、200人以上が証人として出廷する予定だ。
当局が公開した報告書によると、▽マラドーナ氏は亡くなるまでの間、最大12時間苦しみ続け▽医師らから十分な治療を受けていなかったと結論づけている。