アルゼンチン25年4月経済活動指数7.7%増、3年ぶりの上げ幅

統計機関INDECによると、ほとんどの経済部門が拡大。金融部門が28.4%増、建設部門は17.1%増となった。
アルゼンチン、首都ブエノスアイレス(Getty Images)

アルゼンチンの25年4月の経済活動指数が前年同月比で7.7%増加し、約3年ぶりの上げ幅を記録した。統計局が6月30日、明らかにした。

ロイター通信のエコノミストは6.6%と予想していた。

25年3月の経済活動指数は前年同月比5.4%増であった。

統計機関INDECによると、ほとんどの経済部門が拡大。金融部門が28.4%増、建設部門は17.1%増となった。

専門家は4月のデータについて、「経済回復が続いていることを示している」と指摘。3月が低くなったことについては、国際通貨基金(IMF)との合意前の不確実性が反映された可能性があるとしている。

ミレイ(Javier Milei)大統領は過去の左派政権が残した負債を一掃すると誓い、緊縮財政を推進。手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む抜本的な経済改革に着手した。

その結果、インフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。

しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は一時50%を超えた。

そうした中でも25年第1四半期(1~3月)の経済成長率(季節調整済み)は前年同期比5.8%増。2四半期連続でプラス成長となった。

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