▽2月時点の年間インフレ率は66.9%で、1月の84.5%から鈍化。ピークは24年初頭の約300%であった。
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アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が19日、昨年の経済データを更新した。
それによると、24年のGDP伸び率は前年比1.7%減のマイナス成長。24年第4四半期(10~12月)は季節調整済みで前月比1.4%増となり、2期連続でプラス成長となった。前年同期比では2.1%増であった。
アルゼンチンの経済は消費者物価指数(CPI)の低下と財政安定化を目的としたミレイ(Javier Milei)大統領の厳しい緊縮政策によって大きな打撃を受けている。
ミレイ氏は過去の左派政権が残した負債を一掃すると誓い、緊縮財政を推進。手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む経済改革に着手した。
その結果、インフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。
しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は50%を超えた。
主要産業は厳しい緊縮政策の影響で一時失速したものの、回復の兆しを見せている。
2月時点の年間インフレ率は66.9%で、1月の84.5%から鈍化。ピークは24年初頭の約300%であった。