◎憲法裁判所は昨年末、フジモリ氏を即時釈放するよう命じた。
2014年4月23日/ペルー、首都リマの裁判所、アルベルト・フジモリ元大統領(Martin Mejia/AP通信)

南米ペルーのフジモリ(Alberto Fujimori、85歳)元大統領が2026年の大統領選に出馬する予定だ。娘のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏が14日、明らかにした。

ケイコ氏はSNSに声明を投稿。「父と話し合い、2026年の大統領選に出馬する意向を確認した」と書き込んだ。

しかし、ペルーの憲法は汚職行為で有罪となった者の大統領選出馬を禁じている。

フジモリ氏は1991年と1992年に「反テロリスト作戦」を指揮し、子供を含む反対派勢力25人を殺害。2009年に「人道に対する罪」などで懲役25年を言い渡された。

憲法裁判所は昨年末、フジモリ氏を即時釈放するよう命じた。

フジモリ氏は今年6月、ケイコ氏の党のイベントに出席していた。

ケイコ氏は大統領選に3度出馬し、いずれも落選している。地元メディアによると、ケイコ氏のマネーロンダリング裁判は今月1日に始まったという。

検察はケイコ氏に懲役30年を求刑している。

フジモリ氏は5月、舌に新たな腫瘍ができ、検査でガンと診断されたと報告。7月には股関節の手術を受けたと明らかにしていた。

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