◎フジモリ氏は数日中に出所する可能性が高い。
2013年10月25日/ペルー、首都リマ郊外の警察本部、フジモリ元大統領(Martin Mejia/AP通信)

ペルーの裁判所は24日、赦免されることが決まったアルベルト・フジモリ元大統領に18カ月の出国禁止を命じた。

憲法裁判所は先週、殺人と汚職の罪で禁固25年の実刑判決を受けたフジモリ氏を赦免すると発表した。

これは、2017年に当時のクチンスキ大統領がフジモリ氏に与えた恩赦を復活させたものである。

クチンスキ元大統領はフジモリ氏に恩赦を与えたが、最高裁は翌年、この決定を覆した。

地元メディアによると、フジモリ氏は数日中に出所する可能性が高いという。

地方裁の判事は、「フジモリ氏は18カ月間ペルーを離れてはならない」と命じた。

フジモリ氏は釈放後、新たな裁判に臨むことになる。地元メディアによると、同氏は農民6人の殺害に関与した容疑で出廷する予定だという。

フジモリ氏は国営産業の大規模な民営化で経済を立て直し、狂信的な極左ゲリラ「センデロ・ルミノソ」の撲滅に成功し、幅広い層から支持を得た。

しかし、ゲリラを掃討する中で複数の無差別殺人に関与し、政権下で処刑されたペルー人25人に対する殺人罪などで25年の実刑判決を受けた。

フジモリ氏は2032年2月に釈放される予定だったが、今回の恩赦復活で刑期は約10年短縮された。

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