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トランプ政権がベネズエラに医療支援、関係改善アピール

この医療支援は先月の米軍によるマドゥロ拘束作戦後に実施されたもので、長年の緊張関係に変化が生じているとの見方が出ている。
2026年2月13日/ベネズエラ、首都カラカスの国際空港、米国の支援物資(AP通信)

米国からベネズエラへの医薬品・医療用品の輸送が13日、首都カラカスの国際空港に到着し、両国間の協力関係が新たな段階に入った。この医療支援は先月の米軍によるマドゥロ拘束作戦後に実施されたもので、長年の緊張関係に変化が生じているとの見方が出ている。

地元メディアによると、米国のローラ・ドグ(Laura F. Dogu)大使とベネズエラの外交官が13日、国際空港に到着した支援物資を確認した。輸送されたのは合計6トンの医薬品・医療用品で、緊急の医療ニーズに対応するためのものだと説明されている。

ドグ氏は記者団に対し、「ベネズエラの医療制度を安定させることは非常に重要であり、この支援物資は今後到着する多くの支援のひとつだ」と語った。ドグ氏の発言は、これが単なる1回限りの支援ではなく、継続的な協力関係への第一歩であるとの認識を示している。

一方、ベネズエラ暫定政権は今回の支援を「主権国家としての両国の協力のメッセージである」と評価し、「自国民のために最善を尽くしている」と強調した。両政府は公式の政治的対話や外交関係の修復に関しては詳細を明らかにしていないものの、今回の支援を通じて関係改善に向けた実務的協力が強化される可能性がある。

ベネズエラは過去10年以上にわたる経済・社会危機の影響で、公共医療制度が崩壊状態にあり、病院では注射器など、基本的な医療用品すら患者側が準備しなければならない状況が続いてきた。こうした背景があるため、医薬品を含む支援の到着は国内の医療現場にとって歓迎される動きと受け止められている。

今回の支援は従来の政治的対立とは別のアプローチとして、国際社会や人道的観点からも注目されている。専門家の中には、医療支援を通じて互いの信頼関係を築き、将来的には経済制裁や外交的な懸案事項についても協議の道を開く可能性があるとの見方を示す者もいる。ただし、依然として両国間には根深い政治的対立が存在しており、全面的な関係改善にはさらなるステップが必要だ。

今回の支援物資の到着を契機に、米国とベネズエラの間で医療や人道支援を軸とした新たな協力関係がどのように展開していくかが国際社会の注目点となっている。

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