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ペルー北部のナイトクラブで爆発、33人負傷、爆弾テロか

爆発は北部ラリベルタ州トルヒーヨにあるナイトクラブ「ダリ」で7日未明に発生。地元当局によると、店内や周辺にいた客らが巻き込まれた。
パトライト(Getty Images)

ペルー北部のナイトクラブで爆発があり、未成年を含む33人が負傷した。地元当局が7日、明らかにした。警察は爆弾による爆発の可能性が高いとして捜査を進めており、犯罪組織による犯行の可能性も視野に入れている。

爆発は北部ラリベルタ州トルヒーヨにあるナイトクラブ「ダリ」で7日未明に発生。地元当局によると、店内や周辺にいた客らが巻き込まれた。爆発の原因や容疑者は特定されておらず、当局が詳しい状況を調べている。

保健当局はX(旧ツイッター)に声明を投稿し、この爆発で33人が負傷、その中には16歳と17歳の未成年3人が含まれていると明らかにした。少なくとも5人が重傷とみられ、病院で手術を受けているという。

現場にいた女性の1人は地元テレビ局のインタビューで、爆発の瞬間について「音響装置が突然止まったような音がした」と証言している。爆発によってガラスや破片が飛び散り、多くの客が負傷した。彼女自身も脚にガラス片が刺さるケガを負ったという。

トルヒーヨは近年、犯罪の増加が深刻な問題となっている都市である。ラリベルタ州では恐喝や組織犯罪が広がっており、暴力事件が頻発している。アンデス山脈に近い地域では違法な金採掘も横行し、犯罪組織の資金源になっていると指摘されている。

実際、同州では爆発事件が増加している。政府の統計によると、2025年には州全体で286件の爆発事件が記録され、そのうち136件がトルヒーヨで発生した。今回の事件もこうした暴力犯罪の連鎖の一部である可能性がある。

また今回の爆発のわずか1カ月前にも、トルヒーヨで別の爆発事件が起きている。この事件では住宅25棟が損壊したものの、死傷者は出なかった。短期間に爆発事件が相次いでいることから、市民の間では治安悪化への不安が強まっている。

警察は現場周辺の防犯カメラ映像や目撃証言をもとに捜査を進めており、爆発物が意図的に設置された可能性も調べている。恐喝や縄張り争いに関連した犯罪である可能性も指摘されているが、現時点では動機や犯人像は明らかになっていない。

ペルーでは近年、組織犯罪による恐喝や爆発事件が社会問題となっている。特に都市部の飲食店や商業施設が標的になるケースが多く、企業や市民の間で治安への懸念が高まっている。今回のナイトクラブ爆発事件は同国北部で拡大する暴力犯罪の深刻さを改めて示す出来事となった。

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