コロンビア南西部で拉致された陸軍兵士57人救出=政府

軍と警察は23日、X(旧ツイッター)への投稿で、「57人を救出した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。逮捕者が出たかどうかも不明である。
南米コロンビア、陸軍の兵士(ロイター通信)

コロンビア南西部カウカ州で陸軍兵士57人が拉致された事件について、政府は23日、57人全員を救出したと明らかにした。

陸軍は22日、カウカ州の山岳地帯でコロンビア革命軍(FARC)から分離した左翼ゲリラに反対する民間人が兵士57人を拉致したと明らかにしていた。

それによると、57人は21日に拘束されたという。

現場はカウカ州郊外の集落。コカイン生産の拠点がある地域で、左翼ゲリラ「FARC-EMC」の支配下に置かれている。

軍と警察は23日、X(旧ツイッター)への投稿で、「57人を救出した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。逮捕者が出たかどうかも不明である。

治安部隊は24年10月以来、カウカ州でゲリラや武装集団の追放を目的とする摘発作戦を展開している。

22年に就任したペトロ(Gustavo Petro)大統領は内戦終結に向け、左翼ゲリラとの和平交渉をまとめ、平和をもたらすと誓ったが、治安は改善するどころか悪化しているように見える。

FARC-EMCはFARCの元現地指揮官が率い、戦闘員数は約3500人と推定されている。FARCの戦闘員1万4000人以上が2016年の和平協定で武器を置いた。

当局はFARC-EMCを含むゲリラや武装集団が未成年者を徴用し、武装させ、軍との戦いを強制していると非難している。

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