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違法ライドシェアで利益、警察が家宅捜索、4人逮捕 ブラジル

このグループは同国最大の犯罪組織PCC(首都第一コマンド)が開発したライドシェアアプリを使い、市民を脅迫するなどして利益を上げていた。
ブラジル、リオデジャネイロの機動隊員(Getty Images)

ブラジル・リオデジャネイロの警察当局は8日、月間で最大100万レアル(約2700万円)の利益を上げていたとされる非合法なライドシェアアプリを運営していた犯罪グループを摘発し、少なくとも4人を逮捕したと明らかにした。

それによると、このグループは同国最大の犯罪組織PCC(首都第一コマンド)が開発したライドシェアアプリを使い、市民を脅迫するなどして利益を上げていたという。

リオ警察は声明で、「300人以上の運転手がアプリに登録され、収益はダミー企業を通じて資金洗浄され、薬物密売事業に充てられていた」と述べた。

警察は現在までに4人を逮捕し、リオと周辺都市で12件の捜索差押え令状を執行した。警察は声明の中で、ライドシェアリング事業は2つの組織化されたグループによって運営されていたと説明した。

1つはドライバーを脅迫するグループ、もう1つは利益を回収し、司令官に送金するグループだ。

PCCは最大都市サンパウロの刑務所で1993年に設立され、麻薬密売、銀行強盗、窃盗などで利益を上げ、ブラジル最大の犯罪組織になった。構成員は2万人以上と推定され、うち6000人が刑務所に収容されているとみられる。

米政府はPCCとCV(赤コマンド)を国際テロリストに指定するようブラジル政府に求めている。

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