◎米中政府の関係は冷え切っているが、民間レベルの関係は日を追うごとに進化している。
米マイクロソフトの共同創設者であるビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が16日、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と面会し、米中の関係改善に期待を表明した。
中国中央放送(CCTV)によると、習主席はゲイツ氏を「旧友」と呼び、3年ぶりの再会を歓迎したという。
習主席はゲイツ氏に対し、「中米関係の基礎は人にあると信じている」と述べた。「現在の世界情勢の下で、我々は両国の国民、そして全人類に利益をもたらすさまざまな活動を行うことができると確信しています...」
また習主席は「人権、台湾、安全保障、技術をめぐる問題によって妨げられてきた両国の関係が改善すれば、大きな利益をもたらす」と強調した。
ゲイツ氏は習主席に謝意を示した。
ゲイツ氏の訪中は減速する中国経済に対する投資家の関心を復活させようとする共産党の努力と重なってみえる。アップルのクック(Tim Cook)CEOは3月に中国を訪問している。
このような前向きは発言にもかかわらず、習主席は3月、バイデン政権がマイクロチップやその他の技術へのアクセスを制限して、中国の発展を抑えようとしていると非難した。
米中政府の関係は冷え切っているが、民間レベルの関係は日を追うごとに進化している。
ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は18日に中国入りする予定である。
AP通信は米政府関係者の話しとして、「ブリンケン氏は秦剛(Qin Gang)外相と会談し、場合によっては習主席とも会談する予定」と伝えている。
ゲイツ財団は15日、マラリアや結核などの薬を開発するグローバルヘルス創薬研究所(Global Health Drug Discovery Institute、全球健康药物研发中心)の能力を強化するため、5000万ドルを拠出すると発表した。この研究所はゲイツ財団、清華大学、北京市政府によって共同で設立された。