米国で「ギャレンタインデー」人気高まる、バレンタインデーは古い?
ギャレンタインデーは恋愛関係ではなく友情に焦点を当てるイベントで、2月13日前後に友人同士で集まって交流する文化として人気を集めている。
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米国などで恋人向けのバレンタインデーに代わり、親しい女性同士の友情を祝う「ギャレンタインデー」を選ぶ女性が増えている。ギャレンタインデーは恋愛関係ではなく友情に焦点を当てるイベントで、2月13日前後に友人同士で集まって交流する文化として人気を集めている。こうした動きは、恋人不足や恋愛へのプレッシャーを感じる人々にとって意味のある選択肢になっている。
フロリダ州トリンティのクリスティ・オサリバン(Christy O'Sullivan)さんは、夫と過ごした21回のバレンタインデーよりも、結婚前に女友達と過ごした“ベストな日”としてのギャレンタインデーを印象深く振り返る。彼女はその日は仕事を休み、マッサージを受け、カクテルと豪華なディナーを楽しんだと話し、「その日は意図的に過ごした10点満点の日だった」と述べている。恋愛関係にあるか否かにかかわらず、友情を祝うことがその日を特別にしたという。
ギャレンタインデーは2010年のテレビ・コメディ「パークス・アンド・レクリエーション」のエピソードがきっかけで広まった。同作で主人公のレスリー・ノープが2月13日に女性仲間を招いて友情を祝う様子が描かれ、「最高の日」というセリフはポップカルチャーとして話題になった。こうした背景から、男女間の恋愛に偏らない祝福の形が一般にも浸透したとみられている。
ギャレンタインデーの祝い方は多様だ。ニュージャージー州フランクリン・レイクスのチェラ・パパッチョリ(Chela Papaccioli)さんは過去3年間、自宅で大規模なギャレンタインデー・パーティーを主催している。今年も45人の招待客にバーやDJ付きのイベントを企画し、参加者にはギフトバッグを用意している。彼女は「女友達と集まってふざけ合い、楽しむことが友情を深める」という目的で開催しており、男性はバーテンダー以外招かないという。
一方、ミシガン州バークリーのリズ・モンブランコ(Liz Montblanco)さんはクッキーやケーキのデコレーション教室、カリグラフィー、ステンドグラス制作などのクラスに友人を誘い、共同で新しいことを学ぶ体験を贈っている。こうした趣味を通じた交流は、参加者同士の絆を深める契機となっているという。ギャレンタインデーをテーマにしたリトリートなどもあり、アートや創造性を介したコミュニティ形成を重要視する声もある。
ギャレンタインデーは恋愛関係にない人やバレンタインデーを孤独に感じる人にとって、特に慰めとなっている。リトリート運営者のマーニー・ウルフ((Marni Woolf)さんは2月14日を一緒に過ごす相手がいない人に向けてギャレンタイン・イベントを企画し、「バレンタインデーは孤独な時間になり得るが、友情を祝える日でもある」と語る。また、既婚者や交際中の人でも、パートナーに満足感を感じない場合に友人との時間に価値を見出す例もある。
ギャレンタインデーを通じて新しい友情が芽生えることも少なくない。参加者同士がスマートフォンを離して時間を共有し、記憶に残る経験を作ることが重点とされている。この日はコーヒーやカードゲーム、劇場や美術館の鑑賞、ハイキング、ワークアウトといったシンプルな活動でも祝われており、スローショッピング、カントリーラインダンス、ローラースケート、カラオケ、マニキュア・ペディキュアなど多彩なアイデアが挙げられている。
恋人向けのバレンタインデーが持つ恋愛中心の価値観から離れ、友情という別の愛の形を称えるギャレンタインデーは、多くの女性にとって新たな意味を持つ祝日として定着しつつある。
