SHARE:

米国の年末年始旅行予測、過去最多見通し 2025~26年

自動車協会(AAA)の推計によると、この期間に1億2200万人以上が移動する見込みで、昨年(約1億1970万人)を約2.2%上回る大規模な年末年始旅行シーズンとなる見込みだ。
2025年11月26日/米カリフォルニア州のロサンゼルス国際空港(Getty Images/AFP通信)

国内の今年のクリスマスおよび年末年始の旅行は過去最多規模になると予想されている。自動車協会(AAA)の推計によると、この期間に1億2200万人以上が移動する見込みで、昨年(約1億1970万人)を約2.2%上回る大規模な年末年始旅行シーズンとなる見込みだ。これは国内旅行・帰省・レジャー旅行のいずれも活発な動きが背景にある。

航空機利用者も増加が予想されており、約803万人が飛行機で移動すると見込まれている。これは前年から約2.3%の増加であり、フロリダ、南カリフォルニア、ハワイといった温暖な地域が人気の目的地として上位に挙がっている。ユナイテッド航空はクリスマス後の12月27日が最も混雑する日になると予想しており、アメリカン航空は12月18日〜1月5日の期間で1分間に4便が離陸する計画としている。これらは冬季の航空旅客需要の高まりを反映している。

自動車での移動も依然として主体で、AAAは約1億950万台の車両移動を予測している。このうち特に混雑が予想されるのはクリスマス前週の12月20日(土)・21日(日)と、クリスマス直後の12月26日(金)である。インリックスの交通分析によると、これらの週末が道路交通量のピークになるとされ、移動時には余裕を持った計画と時間に余裕のある行動が推奨される。一方でクリスマス当日および元日は道路の混雑が比較的緩和すると予想されている。

旅行者に対しては、空港や高速道路での混雑・遅延を避けるため、早めの到着・出発時間の設定や余裕あるスケジュールの組み立てが勧められている。また、空港利用時は身分証明書や搭乗手続きの時間に注意することも重要だ。さらに、ピーク時の混雑・渋滞を避けたい場合は、混雑が予想される週末を外した移動や、祝日当日の利用を検討することも有効である。

このような大規模な年末年始の旅行需要の高まりは、米国内だけでなく欧州など他地域でも同様に報じられており、世界的に年末年始の人の移動が増加傾向にある。航空会社や交通機関では増便や体制強化が進められているが、旅行者側でも事前準備と柔軟な対応が必要になっている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします