米ウェンディーズが数百店舗閉鎖へ、低価格メニューの強化目指す
2025年第4四半期(10〜12月)の売上高は前年同期比で世界全体で10%減少し、アナリストの予想(8.5%減)を下回った。
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米国の大手ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ(Wendy’s)」は13日、売上低迷からの立て直しを図るため、米国内の数百店舗を閉鎖し、低価格メニューの強化に乗り出すと明らかにした。
2025年第4四半期(10〜12月)の売上高は前年同期比で世界全体で10%減少し、アナリストの予想(8.5%減)を下回った。米国単独でも同様に売り上げが大幅に落ち込み、特に価格に敏感な顧客の取り込みが課題となっている。
ウェンディーズは2025年末時点で米国内で5969店を展開しているが、第4四半期に28店舗を閉鎖した。2026年前半には国内店舗の5〜6%に当たる298〜358店舗をさらに閉める予定。2024年にも240店舗が閉鎖されている。フランチャイズ経営の店舗を含め、収益性の低い旧式の店舗から撤退し、経営資源を強い店舗へ集中させる狙いだと説明している。
こうした店舗閉鎖策と並行して、顧客の回帰を狙い「日常的な価値」に重点を置く戦略に転換する。ウェンディーズのCEOは声明で、従来の期間限定プロモーションに偏りすぎたことが消費者への訴求力を弱めたとして反省を示した。そこで同社は新たに恒久的なバリューメニュー(低価格帯メニュー)を1月に導入した。
このメニューは4ドル、6ドル、8ドルといった3段階の選択肢(セットメニュー)を用意し、節約志向の強い顧客にも日常的に利用しやすい価格設定を提案している。同社はさらに、年内にチキンサンドイッチなどの新商品も投入する計画であると明かした。
売上面では、2025年第4四半期の収益は前年同期比5.5%減の5億4300万ドルとなり、アナリスト予想の5億3700万ドルをわずかに上回ったものの、売上高の減少傾向は続いた。2025年の世界全体の売上(直営・フランチャイズ両方を含む)は3.5%減少し、2026年は横ばいを見込むと会社は説明している。ウェンディーズ株はこの発表を受けて一時的に上昇したが、依然として景気敏感業態であるファストフード業界全体の不透明感は拭えていない。
この動きは同業他社も価格競争や価値訴求の強化を推進している中での対応策ともいえる。インフレや生活コストの上昇により、従来の顧客層が外食を控える傾向が強まり、低価格帯の訴求が業界全体の鍵となっている。ウェンディーズは店舗の選別とバリュー訴求の両面から売上の立て直しを図ることで、顧客の回帰と競争力の強化を目指している。
