◎ポスト紙の編集委員会は過去40年間、大半の選挙で民主党候補を支持してきた。
米コロンビア特別区、ワシントン・ポスト紙のロゴ(AP通信)

有力紙ワシントン・ポストは25日、今年の大統領選でどちらの候補も支持せず、今後も特定の候補を支持することはないと表明した。

ポスト紙はウェブサイトに掲載した記事の中で、「正体不明の情報筋の話しを引用し、経営陣がハリス(Kamala Harris)副大統領への支持を決めたという記事が書かれた」と報じている。

記者はポスト紙のオーナーであるアマゾン・ドットコム創業者のベゾス(Jeff Bezos)氏が決定を下したと書いたとされる。

ポスト紙のルイス(William Lewis)CEOはこの決定について、「特定の候補を支持しないという同紙の伝統への回帰である」と説明した。

しかし、ポスト紙の編集委員会は過去40年間、大半の選挙で民主党候補を支持してきた。

ルイス氏は記事の中で、「ある候補を黙認しているとか、別の候補を非難しているとか、責任を放棄しているとか、さまざまな読み方をされることは承知している。それは避けられないことだ」と書いている。「私たちはそうは考えていません。これは米国の倫理に奉仕する人格と勇気、法の支配への敬意、あらゆる側面における人間の自由を尊重するものであり...」

どちらの陣営もコメントを出していない。

ルイス氏は、今回の決定にあたって、ポスト紙の歴史を引き合いに出した。それによると、ポスト紙が定期的に大統領候補を支持するようになったのは、1976年にジミー・カーター(Jimmy Carter)氏を支持したときからだという。

スポンサーリンク