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▽ベネズエラはトレンデアラグアのメンバーを含む、米国で野宿していたすべてのベネズエラ人不法移民を自国に受け入れることに同意した。
コロンビアとパナマの国境「ダリエン地峡」を進む移民(Ivan Valencia/AP通信)

トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、ベネズエラ政府が米国で拘束されたベネズエラ人不法移民を受け入れることに同意したと明らかにした。

トランプ氏は自身のトゥルース・ソーシャルに声明を投稿。「ベネズエラはトレンデアラグアのメンバーを含む、米国で野宿していたすべてのベネズエラ人不法移民を自国に受け入れることに同意した」と書いた。

それによると、ベネズエラ政府が不法移民を移送する専用機を準備するという。

ベネズエラ政府はコメントを出していない。

米国のグレネル(Richard Grenell)ベネズエラ担当特使は1月31日、首都カラカスでマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領と会談。ベネズエラで拘束されていた6人の米国民と共に帰国した。

グレネル氏はマドゥロ氏に対し、米国内にいるトレンデアラグアのメンバー400人を送還することと、ベネズエラで拘束されている米国人を全員解放・帰国させることを求めたとされる。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局はこの組織を解体したと発表しているが、幹部の行方は分かっていない。

マドゥロ氏は会談後、「トランプ大統領と有意義な一歩を踏み出した。うまくいくことを願っている」と述べていた。

トランプ氏はこの合意を称賛。中南米諸国に不法移民を送還するという自身の政策が順調に進んでいると強調した。「我々は記録的な数の不法移民を排除している。そして、すべての国がこの受け入れるに同意した...」

トランプ氏は先週、国内にいる60万人以上のベネズエラ人に与えていた強制送還保護の延長を取り消した。

ベネズエラの経済は米政府によるマドゥロ政権への厳しい経済制裁とマドゥロ氏の後先考えないバラマキ政策で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。

現在のGDPはピーク時の4分の1となり、その結果、800万人近くが国外に流出。その多くが他の中南米諸国を経由して米国への移住を目指している。

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