▽トランプ氏は11日、マスク氏と一緒にテスラ車を宣伝し、「テスラディーラーに対する暴力は国内テロとみなされるだろう」と警告した。
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オーストラリアとニュージーランドで米電気自動車(EV)大手テスラの不買運動とディーラーへの攻撃が相次いでいる。
オーストラリアのEV評議会が公表したデータによると、トランプ(Donald Trump)米大統領当選後のテスラの販売台数は昨年同時期と比較して35%減少したという。
両国では先週、米政府効率化省(DOGE)を率いるマスク(Elon Musk)氏への批判が高まる中、テスラ車への攻撃が相次いだ。
米国におけるテスラの販売台数はトランプ氏の勝利前からすでに若干減少しており、2024年の総販売台数は23年比17%減と、世界的な販売台数の低迷と歩調を合わせている。
欧州でもテスラ不買運動が加速。マスク氏が極右を支持していることが原因とみられる。
米国の一部州ではマスク氏に抗議するデモが連日開催され、それに合わすようにテスラ車や販売店への攻撃が報告された。
トランプ氏は11日、マスク氏と一緒にテスラ車を宣伝し、「テスラディーラーに対する暴力は国内テロとみなされるだろう」と警告した。
オーストラリア南部タスマニア州では先週、テスラ販売店が破壊され、マスク氏をナチスと呼ぶ落書きが残された。
隣国ニュージーランドの最大都市オークランドでは複数のテスラ車が破壊され、52歳の男が11日夕方に逮捕された。
ニュージーランド自動車工業会のデータによると、政府の補助金廃止に伴い、同国におけるテスラの販売台数は右肩下がりで減少しているという。
テスラの株価はこの3カ月でピークの半分に落ち込み、1株200ドルを割ると予想するアナリストもいる。昨年末は1株450ドルを超え、480ドルを記録した日もあった。