◎住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
米国の30年物固定住宅ローン金利が先週の6.08%から6.12%に上昇した。フレディマックが3日、明らかにした。上昇は7週間ぶり。
米国の住宅価格は上昇し続けているが、金利の低下は消費者の購買力を押し上げると期待されている。
フレディマックによると、30年物固定住宅ローン金利は先週の6.08%から6.12%に上昇。1年前は7.49%であった。
先週の6.08%は2年ぶりの低水準であり、消費者の購買力を押し上げた。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年物も先週の5.16%から5.25%に上昇。1年前は6.78%であった。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
10年国債利回りは先週の3.78%から3.82%に上昇した。
30年物固定住宅ローン金利は2024年のピークだった5月の7.22%から1ポイント以上低下している。
FRBは先月、4年ぶりにフェデラルファンド(FF、短期借入)金利を0.5%引き下げた。これにより、FF金利の誘導目標は4.75~5.00%となった。
FRBのパウエル(Jerome Powell)議長は25年、26年にもさらなる利下げを行うと示唆。住宅ローン金利のさらなる低下が見込まれる。