◎30年物固定住宅ローン金利は先週の6.12%から6.32%に上昇。1年前は7.57%であった。
米国の30年物固定住宅ローン金利が先週の6.12%から6.32%に急上昇した。フレディマックが10日、明らかにした。上昇は2週連続。
米国の住宅価格は上昇し続けている。金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。
フレディマックによると、30年物固定住宅ローン金利は先週の6.12%から6.32%に上昇。1年前は7.57%であった。
30年物は2週間前、過去2年で最も低い6.08%まで低下した。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年物も先週の5.25%から5.41%に上昇。1年前は6.89%であった。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
10年国債利回りは先週の3.82%から4.10%に上昇した。
30年物固定住宅ローン金利のピークは今年5月の7.22%。コロナ禍前は3%未満であった。
FRBは8月、4年ぶりにフェデラルファンド(FF、短期借入)金利を0.5%引き下げた。パウエル(Jerome Powell)議長は25年、26年にもさらなる利下げを行うと示唆し、金利はほぼ低下傾向にあった。
フレディマックは声明で、「金利上昇は主に期待の変化によるものであり、好調に推移している実体経済によるものではないことを忘れてはならない」と強調した。「金利の上昇は値ごろ感をより困難にするが、実体経済の力強さは住宅市場の回復を支え続けるだろう...」