◎米国の住宅価格は上昇し続けているが、金利の低下は消費者の購買力を押し上げると期待されている。
米国の30年物固定住宅ローン金利が6.08%まで低下し、過去2年で最低水準となった。フレディマックが26日、明らかにした。
米国の住宅価格は上昇し続けているが、金利の低下は消費者の購買力を押し上げると期待されている。
フレディマックによると、30年物固定住宅ローン金利は先週の6.09%から6.08%に低下。1年前は7.31%であった。
金利がこの水準まで低下したのは2年ぶり。22年9月中旬の6.02%以来である。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年物は先週の5.15%から5.16%に上昇。1年前は6.72%であった。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
30年物は今年5月の7.22%からほぼ毎週、低下を続けている。
FRBは先週、4年ぶりにフェデラルファンド(FF、短期借入)金利を0.5%引き下げた。これにより、FF金利の誘導目標は4.75~5.00%となった。
FRBのパウエル(Jerome Powell)議長は25年、26年にもさらなる利下げを行うと示唆。住宅ローン金利のさらなる低下が見込まれる。
30年物は21年9月の3%割れから昨年10月には23年ぶりの高水準となる7.8%まで上昇した。