◎低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年物も先週の5.27%から5.15%に低下した。
米ニュージャージー州郊外の売家(Getty Images)

米国の30年物固定住宅ローン金利が6.09%まで低下し、2023年2月以来の水準となった。

全米抵当貸付銀行協会(MBA)は19日、金利が先週の6.20%から6.09%に低下したと発表。1年前は7.19%であった。

低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年物も先週の5.27%から5.15%に低下。フレディマックによると、1年前の平均は6.54%だった。

住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。

インフレ率の低下と雇用市場の冷え込みからFRBの利下げ観測が高まり、10年債の利回りは低下した。

FRBは18日、4年ぶりにフェデラルファンド(FF、短期借入)金利を0.5%引き下げた。

これにより、FF金利の誘導目標は4.75~5.00%となった。

FRBのパウエル(Jerome Powell)議長は今年、2025年、26年にもさらなる利下げを行うと示唆した。住宅ローン金利のさらなる低下が見込まれる。

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