◎事件はミルウォーキー発ダラス行きのアメリカン航空1915便で19日午前に発生。カナダ国籍の男が客室乗務員に近づき、「ドアを開けてくれ」と頼んだ。
米アメリカン航空の旅客機内で客室乗務員に暴力を振るった男がダクトテープでぐるぐる巻きにされ、警察に引き渡された。ダラス・フォートワース空港の公安部が20日、明らかにした。
それによると、事件はミルウォーキー発ダラス行きのアメリカン航空1915便で19日午前に発生。カナダ国籍の男が客室乗務員に近づき、「ドアを開けてくれ」と頼んだという。
乗務員が拒否すると、男は激高し、ドアに向かって突進。別の客室乗務員を殴打した。
これを見た多くの乗客が乗務員を助け、「飛行機から降りたい」と懇願する男を押さえつけ、ダクトテープでぐるぐる巻きにした。
警察によると、乗務員は男性客にダクトテープを渡して拘束するよう促したという。
乗客たちは男の手首と足首をテープで固定し、空港まで監視。便は無事、ダラスに着陸した。
男を取り押さえた乗客のひとりはABCニュースの取材に対し、「彼は本気で飛行機から降りたいと言っていた」と語った。
空港警察の公安部とFBI(連邦捜査局)が男を拘束し、車椅子に乗せ、病院に搬送した。
警察によると、男に殴られた客室乗務員は手首と首を負傷し、治療のため病院に搬送されたという。