◎昨年、自ら命を絶った兵士は523人。10万人当たりの自殺者数は22年比で9%増加した。
米国防総省は14日、昨年自殺した軍兵士が523人となり、22年から30人増加したと明らかにした。
オースティン(Lloyd Austin)国防長官は声明で、「この結果はメンタルヘルスケアを含む自殺防止対策の強化が必要であることを示している」と述べた。
昨年、自ら命を絶った兵士は523人。10万人当たりの自殺者数は22年比で9%増加した。
国防総省は14日に公表した統計の中で、「数値的には22年の493人を上回ったが、現役部隊の割合と兵士数の増加を考慮すると、大幅な増加とは言えない」と指摘した。
しかし、22年の自殺率は21年に比べると減少していたため、この増加は関係者に衝撃を与えた。
国防総省は「現役部隊の自殺率は2011年から全体的に増加傾向にある」とした。「2011年から2023年にかけて、現役部隊の自殺率は統計的に増加を続けている...」
兵士の自殺率はこの期間中、全米の自殺率と同程度であった。
報告書によると、2023年に現役兵と予備役の自殺率が上昇した一方で、州兵の自殺率はわずかに低下した。
全米の22年の自殺者数は約5万人、2年連増で過去最多を更新した。人口10万人あたりの自殺者数は約14人。