米国、メキシコ産牛肉の輸入再開へ、スクリューワームハエ症流行

スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
メキシコ南部の牧場(ロイター通信)

米国がメキシコ産牛、馬、バイソンの輸入を段階的に再開する。米農務省が6月30日、明らかにした。

ロリンズ(Brooke Rollins)農務長官はX(旧ツイッター)への投稿で、「メキシコで重要な進展があり、当局が毎週1億匹以上の不妊のハエを放ち、その結果、8週間以上、スクリューワームハエ症(蠅蛆症)の北への拡散は確認されなかった」と述べた。

スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。

米国は24年11月、メキシコでスクリューワームが発見されたこと受け、家畜の輸入を停止。農務省はその後、家畜の健康状態を評価する新しいプロトコルに基づき、25年2月に制限を解除していたが、5月に再び輸入を停止した。

メキシコの農水相は6月30日にロリンズ氏とオンライン会議を行い、7月7日から輸入を段階的に再開することを確認した。

その後、両政府は別々に声明を出し、感染予防対策の強化がうまく機能したと称賛した。

メキシコでは数カ月前から南部でスクリューワームハエ症に感染した家畜が確認されている。

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