▽過去1週間の新規感染者は88人。その大半が南部テキサス州で確認されている。
ワクチン(Getty-Images/AFP通信).jpg)
米疾病対策センター(CDC)は18日、今年全国で確認された麻しん(はしか)感染者が800人に達したと明らかにした。
過去1週間の新規感染者は88人。その大半が南部テキサス州で確認されている。
全米で昨年確認された麻しん患者は285人であった。CDCはテキサス州の流行を「過去数十年で最悪」と説明している。テキサス州の感染者は600人を超えた。
麻しんは「麻しんウイルス」によって引き起こされる急性の全身感染症。ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強い。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染すると一生免疫が持続すると言われている。
テキサス州保健サービス局(DSHS)によると、ほぼすべての患者がワクチン未接種者または接種状況不明。麻しん、おたふくかぜ、風疹(MMR)ワクチンを2回接種した人の発症は7例、1回接種は4例となっている。
感染内訳は5~17歳が最も多く、次いで4歳以下となっている。
CDCによると、この集団感染による死亡例は2例。いずれもワクチン未接種の子供であった。
今年の症例数はこのままのペースで増え続ければ、2019年の1274件を上回り、1992年以来の高水準に達する可能性がある。
現在、6つの州で3件以上の症例が確認されている。 テキサス、ニューメキシコ、オハイオ、カンザス、インディアナ、ミシガンの6州だ。
全国の感染者数は18日時点で800人。上記の6州を含む24州で報告されている。
CDCによると、今年の感染者の96%がワクチン未接種者または接種状況不明者である。
米国は2000年に世界保健機関(WHO)の麻しん排除認定を受けたが、この状態が続けば認定取り消しになる可能性がある。