米国、年内にメキシコ産牛肉の輸入再開見通し、スクリューワームハエ症流行
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
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ロリンズ(Brooke Rollins)米農務長官は28日、メキシコ産牛肉の輸入を年内に再開する可能性があると明らかにした。
農務省は今月初め、メキシコでスクリューワームハエ症(蠅蛆症)が流行していることを受け、メキシコ産牛、馬、バイソンの輸入を停止すると発表した。
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
メキシコでは数週間前から南部地域でスクリューワームハエ症に感染した家畜が確認されている。
農務省は声明で、「正確な時期は分からないが、年末までにメキシコ産牛肉の輸入を再開できることは確実である」と述べた。
メキシコ当局によると、2週間前に米国国境から1100キロほど離れた牧場でスクリューワームハエ症が検出されて以来、それ以上北側で新たな感染は確認されていないという。
メキシコ政府は27日、米農務省の調査団が数日以内にメキシコを訪れると発表した。
米国は24年11月、メキシコでスクリューワームが発見されたこと受け、家畜の輸入を停止。農務省はその後、家畜の健康状態を評価する新しいプロトコルに基づき、25年2月に制限を解除していた。