◎この問題は先月末明らかになった。数カ月前に2人の米兵が女性を暴行、逮捕されたことが沖縄県に伝えられていなかった。
岸田首相(右)とバイデン米大統領(Kiyoshi Ota/Pool/AP通信)

米国のエマニュエル(Rahm Emanuel)駐日大使は6日、沖縄県で米軍兵士が起こしたとされる2件の性的暴行事件の処理について、遺憾の意を表明した。

この問題は先月末明らかになった。数カ月前に2人の米兵が女性を暴行、逮捕されたことが沖縄県に伝えられていなかった。

どちらの事件も先月下旬に地元メディアで初めて報じた。

3月に逮捕された空軍の隊員は10代の少女を誘拐、性的暴行したとして逮捕・起訴された。

5月には海兵隊員が傷害を伴う強姦未遂の容疑で逮捕された。被害者の詳細は明らかにされていない。

沖縄県警は被害者のプライバシーに配慮して事件を公表しなかったとしている。外務省もこの決定に従い、沖縄県当局に通知しなかった。

エマニュエル氏は被害者とその家族、そして地域社会で不安が広がったことを理解しており、深く反省していると述べた。

またエマニュエル氏は「捜査当局と司法による決定を尊重するし、この国の法律に基づき、加害者は処罰されることになる」と述べる一方、「一個人、人間として、遺憾の意を表明しないわけにはいかない」と強調した。

さらに、「我々はもっとうまくやらなければならない」と述べ、米兵による性的暴行が相次いだことを批判。「米兵の教育と訓練に関する取り組みがうまく機能していないことは明らかだ」と述べた。

エマニュエル氏は今月末に東京で開かれる外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)の中で、米国は訓練や国民への透明性を向上させる方策を提案できるかもしれないした。

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