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在トリニダード・トバゴ米国大使館、自国民に警告、ベネズエラとの緊張高まる中

トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、この海域にイージス艦など、数千人規模の部隊を派遣している。
カリブ海の島国トリニダード・トバゴ、首都ポートオブスペイン(Getty Images)

カリブ海の島国トリニダード・トバゴの米国大使館は18日、米国政府施設への接近を避けるよう米国民に注意を促した。

同国では米海軍によるベネズエラ関連の「麻薬密輸船」への攻撃が始まって以来、緊張が高まっている。

ベネズエラとトリニダードは数キロしか離れていない。

米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに少なくとも5隻の麻薬密輸船を爆撃した。

14日の攻撃を受けた麻薬密輸船にはトリニダード市民2人が乗っていたとされる。

AP通信はトリニダード政府当局者の話しとして、「在米国大使館の警告はカリブ海諸国の米国市民に対する脅威に基づくものである」と報じた。

この当局者は「発生する可能性のある、あらゆる状況に対処する安全対策を講じ、脅威に対応している」と付け加えた。

米当局は6隻を空爆した時点で「麻薬テロリスト」28人を殺害したと報告している。6隻目の空爆では、少なくとも2人の生存者が拘束されたと伝えられている。

ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は一連の攻撃を米国による「侵略行為」と呼び、国際社会と国連安全保障理事会に米海軍を止めるよう求めている。

トランプ(Donald Trump)米大統領は今週初め、ベネズエラを陸路から攻撃すると脅し、中央情報局(CIA)によるベネズエラでの秘密作戦が進行中であることを確認した。

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