▽ルビオ国務長官は声明で、「送還した者の中には殺人犯や強姦犯が含まれている」と述べた。
米国務省は3月31日、週末にベネズエラの不法移民とエルサルバドルのギャング「マラ・サルバトルチャ（通称MS-13）」のメンバーとされる17人をエルサルバドルに強制送還したと明らかにした。
ルビオ（Marco Rubio）国務長官は声明で、「送還した者の中には殺人犯や強姦犯が含まれている」と述べた。
トランプ政権は今月中旬、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアの構成員約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。
ワシントンDC連邦裁判所は敵性外国人法に基づく送還を14日間差し止めたが、政府は送還便が既に領空外に出ていたため、エルサルバドルに向かわせたと主張している。約250人のうち137人が敵性外国人法に基づき送還された。
トランプ政権は先週、敵性外国人法の使用を認めるよう連邦最高裁判所に求めた。
米国自由人権協会（ACLU）は強制送還に必要な手続きを無視しているとして、この法律の使用に異議を唱えた。強制送還された移民の家族はギャングとの関係を否定している。
ルビオ氏は週末の強制送還に敵性外国人法が適用されたかどうかに言及していない。
ボンディ（Pam Bondi）司法長官は先週、MS-13のリーダーをバージニア州で逮捕したと明らかにしていた。
MS-13はエルサルバドルに拠点を置く中米最大のギャング。構成員は数万人と推定され、長い間、同国の広い範囲を支配し、殺人や強盗を繰り返してきた。
国務省は2月、MS-13を含む中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。
