▽1944年の条約により、メキシコは5年ごとにテキサス州境にある2つのダムから水を米国側に流す必要がある。しかし、この地域は雨が少なく、放出する水はごくわずかである。
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米国務省は20日、南部のメキシコ国境沿いを流れるコロラド川に新たな水路を設けるというメキシコ当局の要求を拒否すると発表した。
同省はX(旧ツイッター)への投稿で、「メキシコが1944年の水共有条約(コロラド川協定)に基づき、水の流れを制限しているため、米国の農業が大きな影響を受けている」と述べた。
1944年の条約により、メキシコは5年ごとにテキサス州境にある2つのダムから水を米国側に流す必要がある。しかし、この地域は雨が少なく、放出する水はごくわずかである。
メキシコ外務省はこの発表に関する声明を出していない。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は20日の定例会見で、「この問題を認識しており、関係機関が対応に当たっている」とだけ述べた。
またシェインバウム氏は米国務省の発表に先立ち、「この問題はコナグア、(国営水利機関)とこの条約の見直しを担当するCILA(国際境界・水委員会)が担当している」とコメントしたが、それ以上の詳細には言及しなかった。