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▽トランプ氏は米国に流入するフェンタニルと不法移民に麻薬カルテルが深く関与しているとして、取り締まりを強化すると公言してきた。
2025年2月19日/米フロリダ州、トランプ大統領(Getty Images/AFP通信)

国務省がメキシコに拠点を置く世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やベネズエラのギャング「トレンデアラグア」など、複数の麻薬カルテルを「外国テロ組織」に指定した。

それによると、これらの組織は米国の国家安全保障、外交政策、経済的利益にリスクをもたらすという。

トランプ(Donald Trump)大統領は就任初日に麻薬カルテルを外国テロ組織に指定する大統領令に署名。メキシコ、コロンビア、ベネズエラなどの麻薬カルテルが対象となっていた。

国務省はこの大統領令に基づき、シナロア・カルテルなどを同組織に指定した。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局はこの組織を解体したと発表しているが、幹部の行方は分かっていない。

シナロア・カルテルは世界で最も有名な麻薬組織であり、その影響はアメリカ大陸だけでなく、欧州、アフリカ、中東にも及ぶ。

トランプ氏は米国に流入するフェンタニルと不法移民に麻薬カルテルが深く関与しているとして、取り締まりを強化すると公言してきた。

またトランプ氏はメキシコ国境に数千人規模の軍隊を追加派遣し、不法移民や麻薬密売捜査に協力しなければ、最大の貿易相手国であるメキシコに関税を課すと警告している。メキシコとカナダに対する25%関税の発動は1カ月延期された。

米国務省は今回外国テロ組織に指定したカルテルにどのレベルの制裁を科すかは明らかにしなかった。

これに指定された組織が米国内で保有する資産は凍結される。さらに、そのメンバーや関係者もこの対象となり、家族が渡航禁止の対象となることもある。

さらに、米国民はこれに指定された組織や関係者との取引を禁じられる。

一部の専門家は内紛が続いているシナロア・カルテルとメキシコの湾岸カルテルがその対象に含まれたことに疑問を呈している。両組織は内紛で弱体化しつつあるとされる。

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