米国のコーヒー価格上昇、トランプ関税と天候不順で
25年9月の挽きコーヒー1ポンド(約453g)の平均価格は前年同月比41%増の9.14ドルに達した。
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米政府の統計によると、25年9月の挽きコーヒー1ポンド(約453g)の平均価格は前年同月比41%増の9.14ドルに達したという。8月は8.87ドルであった。
9月の家庭及び外食の食品消費者物価指数は前年同月比3%増。インスタントコーヒーを含む全コーヒー製品は19%増であった。
ハワイとプエルトリコを除いて、米国でコーヒーを栽培できる場所はほとんどない。
全米コーヒー協会によると、米国で消費されるコーヒーの99%は輸入品である。
最大の取引相手であるブラジルの割合は市場の30%を占める。
トランプ政権は7月、ブラジル産品に40%の追加関税を課した。
現地メディアによると、ブラジルの生産者は追加コストの負担をめぐり米国側と交渉中であり、米国向け出荷を保留し始めているため、供給量が減少しているという。
世界で最もコーヒーを消費している米国の消費量の約3分の1はブラジル産。50%のトランプ関税がこの価格を押し上げると予想されていた。
ブラジルは長年にわたり世界最大のコーヒー生産国であり、世界の供給量に大きな影響を与える存在だ。近年は全面的な減産局面や品種ごとの差が目立っており、最新の公的推計では2025年の総生産量見通しが約5570万袋(1袋=60 kg)と報告され、前年度比で数パーセントの減少が示されている。
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ブラジル産コーヒー豆の生産減が世界市場に与える影響
ブラジルのコーヒー生産量の減少は単一要因ではなく、温暖化に伴う気象不安定化(干ばつ・霜・豪雨)、病害虫リスク、隔年収量サ
