◎ブリンケン氏は年明け以来3回目となる外遊でカーボベルデ、コートジボワール、ナイジェリア、アンゴラの首脳や高官らと会談する。
米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官がアフリカ歴訪をスタートさせ、最初の訪問国であるカーボベルデで首脳らと会談した。
ブリンケン氏は年明け以来3回目となる外遊でカーボベルデ、コートジボワール、ナイジェリア、アンゴラの首脳や高官らと会談する。
今回の会談ではサヘル紛争、ニジェールの軍事クーデター、スーダン内戦、コンゴ民主共和国の情勢不安などに焦点が当てられるとみられる。
ブリンケン氏はカーボベルデの首都プライアでシルバ(Ulisses Correia e Silva)首相と会談。「米政府はアフリカとのパートナーシップを深め、強化し、広げることを約束する」と表明した。
一部の専門家はロシアによるウクライナ侵攻とイスラエル・ハマス紛争の対応に追われるバイデン政権がアフリカを後回しにしているように見えると指摘している。
バイデン(Joe Biden)大統領は昨年、約束していたアフリカ訪問を果たせなかった。
ブリンケン氏は会談後の記者会見で、「バイデン大統領はアフリカとの連携強化を最優先事項のひとつに掲げており、それは不可欠なものであると考えている」と語った。
またブリンケン氏は「今回のカーボベルデ訪問は米国とアフリカがより踏み込んだパートナーシップを結ぶというバイデン大統領のコミットメントに基づくものである」と強調した。
シルバ氏は米国について、「最も重要なパートナーであり、我々はバイデン政権とのウィンウィンなパートナーシップに強い関心を持っている」と述べた。
またシルバ氏は「地政学的な観点から、海洋安全保障とサイバーセキュリティにおける米国とのパートナーシップを強化したい」と語った。
ブリンケン氏は22日にコートジボワールに飛び、大統領らと会談。米国務省によると、ブリンケン氏らは民主主義の強化、貿易の拡大、安全保障の改善などについて協議したという。
ブリンケン氏はコートジボワール滞在中、サッカーアフリカ・ネイションズカップ(アフリカ選手権)の試合を観戦する予定である。