◎81歳のバイデン氏は先月、再選を断念し、ハリス副大統領に民主党の未来を託した。
米国のバイデン(Joe Biden)大統領が選挙戦から撤退して以来初のインタビューで「米国の民主主義を守るために決断した」と語った。
バイデン氏は11日に放送されたCBSニュースのインタビューで、「世論調査は大接戦になると予想していたため、私が選挙戦を維持すれば、様々なことが話題になると心配していた」と述べ、高齢が足かせになると示唆した。
またバイデン氏は民主党の重鎮たちが撤退を促したことに言及。「様々なマイナス要素が共和党に勢いを与える可能性があったため、本当にイライラした」と述べた。
81歳のバイデン氏は先月、再選を断念し、ハリス(Kamala Harris)副大統領に民主党の未来を託した。
バイデン氏は撤退を決断した理由について、「民主主義を維持し、共和党候補のトランプ(Donald Trump)前大統領を打ち負かすためだ」と語った。
またバイデン氏は国民に対し、「この国の民主主義を維持するために、あなたたちは最も重要な義務を負っている。それはトランプを打ち負かすことだ」と呼びかけた。
イプソスMMAが8日に公表した世論調査によると、全米におけるハリス氏の支持率は42%、トランプ氏は37%であった。
ハリス氏が出馬を表明した直後、一部の民主党議員はトランプ氏に勝てないと懸念を示していた。しかし、ハリス陣営の勢いはこの数週間で大きく増したように見える。
ハリス氏は先週、ライニングメイト(副大統領候補)に中西部ミネソタ州のワルツ(Tim Walz)知事を選出。初めて2人そろって選挙集会を開いた。
両氏によるTV討論会は9月10日に行われる予定だ。
現地メディア数十社による世論調査によると、ハリス氏の支持率は37~50%、トランプ氏は38~50%で拮抗している。