◎パイロット2人は墜落前に脱出し、その後救助された。
紅海で活動する米海軍の空母打撃群が自軍のF/A18戦闘機を誤って撃墜した。米中央軍(CENTCOM)が21日、明らかにした。
それによると、パイロット2人は墜落前に脱出し、その後救助されたという。うち1人が軽傷を負い、空母ハリー・S・トルーマンで手当てを受けている。
CENTCOMは声明で、「空母打撃群の一員であるミサイル巡洋艦USSゲティスバーグがハリー・S・トルーマンから飛び立ったF/A18戦闘機に向かって誤って発砲し、命中させた」と述べた。
CENTCOMが事故の経緯を調べている。
米政府はガザ紛争が湾岸諸国を巻き込む戦争に発展するのを防ぐために、この海域に空母打撃群を派遣し、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやイエメンの親イラン武装組織フーシ派に圧力をかけている。
これらの反体制派はガザ紛争を止めるという名目で、紅海やアデン湾の船舶を攻撃。フーシ派はガザ紛争が始まって以来、民間の船舶などに対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。