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米国で麻しん流行続く、1カ月で400人感染 2026年1月

麻しんは感染力が強く、空気感染も起こす疾患であり、MMRワクチンを2回接種することによって予防効果が約97%に達するとCDCは説明している。
2025年3月1日/米テキサス州、麻しんワクチン接種の様子(AP通信)

米国で麻しん(はしか)の感染者数が今年に入り400人を超え、14州で報告されている。疾病対策センター(CDC)が23日付の最新データで明らかにした。1月22日までの報告によると、少なくとも416件の感染者が確認されたという。

CDCのまとめでは、感染が確認されたのはアリゾナ、カリフォルニア、フロリダ、ジョージア、アイダホ、ケンタッキー、ミネソタ、ノースカロライナ、オハイオ、オレゴン、サウスカロライナ、ユタ、バージニア、ワシントンの14州で、外国人旅行者も含まれている。

感染者の約94%はワクチン未接種または接種状況不明で、CDCによると、1回のみMRR(麻しん・ムンプス・風疹)ワクチンを接種した人が約3%、2回接種した人も約3%にとどまるという。若年層への感染が多く、報告例の大半は19歳未満の患者で占められている。入院に至った例は全体の約2%だった。

麻しんは感染力が強く、空気感染も起こす疾患であり、MMRワクチンを2回接種することによって予防効果が約97%に達するとCDCは説明している。それにもかかわらず、近年のワクチン接種率の低下が感染拡大の背景にあるとの指摘が出ている。

2025年の米国における麻しんの感染者数は2255人に上り、過去数十年で最も多い水準となった。報告された事例の大部分はテキサス州で始まった流行に起因しており、2024年と比較して爆発的な増加となっている。

サウスカロライナ州では感染者数が急増しているとの報告もあり、州保健局は地域内での感染対策を強化している。一方、国内では複数州でワクチン接種率の低下が影響し、予防可能な感染症が広がるリスクが高まっているとの専門家の警告が強まっている。

専門家は麻しんによる重篤な合併症や二次感染のリスクを抑えるため、適切なワクチン接種の推進と感染者の迅速な追跡、隔離措置が重要であると指摘する。特に集団免疫を維持するには地域ごとに高いワクチン接種率が必要であり、一部地域での接種率低下が感染拡大を後押ししているとの見方が示されている。

米国では2000年に麻しんを排除したとみなされていたが、最近のアウトブレイクにより排除ステータス喪失の懸念も出ている。専門家らは、麻しんを含むワクチンで予防可能な疾患への対策強化を求めている。

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