◎マージョリー・テイラー・グリーン下院議員「ツイッター社は正体不明の共産主義革命勢力です」
1月2日、ツイッター社はコロナウイルスに関する誤った情報を繰り返し拡散した容疑で米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員のアカウントを永久凍結した。
グリーン下院議員の個人アカウントは、昨年3月に始まったツイッターのストライキシステムに基づき凍結された。このシステムは人工知能を使って人々に害を及ぼすまたは誤解を招く投稿を特定する。
人工知能に2~3回警告を受けたアカウントは12時間ロックされ、4回目のストライキで1週間停止、5回以上で永久凍結される可能性がある。グリーン下院議員は昨年7月に4回目の警告を受けていた。
陰謀論者のグリーン下院議員は2日、メッセージングアプリのテレグラムに投稿した声明の中で、「ツイッター社は米国の敵である」と述べた。「ソーシャルメディアプラットフォームでも真実の拡散を抑えることはできません。ツイッター社は正体不明の共産主義革命勢力です...」
グリーン下院議員の事務所のアカウントは凍結されていない。
一部の共和党員はグリーン下院議員の問題行動に頭を悩ませているが、本人は反抗的な態度を貫き通すと誓っている。
グリーン下院議員は昨年、ドナルド・トランプ前大統領が児童虐待を推進する軍産複合体カバール(戦争屋)と秘密の戦争を繰り広げているという「Qアノン陰謀説」に興味を持ち、熱烈なメッセージを拡散することで共和党のニューヒロインに祭り上げられた。
またグリーン下院議員はQアノンだけでなく人種差別主義を擁護し、民主党のナンシー・ペロシ下院議長を含む政治家への暴力をソーシャルメディアで呼びかけ、物議を醸した。
共和党のマコーネル上院少数党首は昨年2月、グリーン下院議員の主張を「共和党の癌」と呼び、厳しく非難した。同月、下院はグリーン上院議員を教育労働委員会と予算委員会から放り出した。
ツイッター社はメディアに宛てた声明の中で、「グリーン氏は同社のポリシーに繰り返し違反した」と述べた。グリーン下院議員の最後の投稿は「コロナワクチンが死亡率を引き上げている」と示唆する内容だった。
米国はコロナ変異ウイルス「オミクロン株」とデルタ株の感染拡大に直面しており、直近1週間の陽性は1月2日時点で1日約40万件に達した。
しかし、グリーン下院議員はバイデン政権のコロナ対策に断固として反対しており、ワクチンの有効性に疑問を投げかけ、議会議事堂内におけるマスク着用ルールを無視し、何度か罰金を科された。